キレイの技
超音波による洗浄と、オゾンによる除菌のしくみを紹介します。
超音波による洗浄
メガネ屋さんの店頭などでメガネの洗浄器をみたことがあるでしょうか。 小さな器に水がはいっています。あれが超音波洗浄器の一例です。
超音波の振動が水に伝わると、水の中に極めて小さな真空の空洞ができます。これをキャビテーションと呼びます。 そしてこのキャビテーションが破裂する際に衝撃波を発生させ、この衝撃波が、付着していた汚れや残留農薬などを剥離させます。 これをキャビテーション効果と呼びます。
超音波洗浄器では、こうして汚れの剥離が連続して発生することで洗浄を行います。
オゾンによる除菌
オゾンは酸素原子3つからなる活性の高い分子です。時間と共に安定した酸素(O2)に戻ろうとします。 その際に単独の酸素原子が発生し、細菌と反応して、細菌の細胞膜が酸化分解され死滅します。
検査結果
公的な機関による野菜洗浄器の除菌性能検査結果をしめします。
- 検査機関: 韓国建設生活環境試験研究院(Korea Conformity Laboratories:KCL )
- 検査内容: 水を張った容器に大腸菌、および黄色ブドウ球菌を入れ、クリンバーを3分間作動させた後に細菌の状態を確認する。
大腸菌(Escherichia coli)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcys ayreus)ともに99.9%の除菌作用が確認された。
※本検査結果は、実使用で同様の結果を保証するものではありません。
農薬洗浄除去評価試験結果
国内の大学研究室で行った、オレンジによるポストハーベスト農薬の除去についての実験結果です。
- 対象農薬
防カビ剤として輸入オレンジに使用されている、オルトフェニルフェノール(OPP) - 実験手順(概略)
- オレンジへOPPを既定量添着
- 洗浄 5分
- 残存OPP量を定量(FTIRによる簡易定量法)
- 上記1.と3.より洗浄除去率を計算
- 結果
旧機種とくらべてより多くのOPPを除去できることが確認できた。